2012/01/15

Aero House

この前、FARM CAMPUSの渡邊さんに、エアロハウスというとても面白い「家」がある事を教えてもらいました。


エアロハウス(Aero house)とは(ホームページより抜粋)
住まいは、竣工したときに完成するのではなく、動的な場所であると考えた設計。人や物など、ライフスタイルの変化に対応した建物です。住む人の環境の変化に応じて容易にリフォームができるだけでなく、増設や移設までも可能。ロングライフで廃棄物を出さない考えの建物です。

つまりエアロハウスとは、
「家は一度建てたら動かない」という考え方に対して、それって違うんじゃない?家はもっと動的にライフスタイルに対応して移動したり移設したり、柔軟性が必要なんじゃない?という考えを提唱する、いわばどんどん変化していく家です。(たぶん)
新しい部屋を付け加えたり、エアロハウスをトラックにのせ、別の土地で建て直す事も可能みたいです。

このエアロハウスのどこが面白いと感じたかというと、
自分の創造性を働かせてどんどん作り替える事が出来て、しかも、手塩を掛けてつくったその家は、自分の資産として所有する事が出来るという点です。

「住むところなんて何でもいいや」と思っている方にはあまり響かないかもしれないですが、個人的には自分の住む場所にはこだわりを持ちたいし、賃貸と違い、家に自分の創造性を最大限発揮して作っている事は想像するだけでも非常にワクワクします。
毎日住む家が、自分に最適化されていると、非常に住みやすい最適な家が完成するのではないかと。

また、そういう風に一度作ったものの、エアロハウス飽きた、全然新しい環境でやり直したい!と思ったら、エアロハウスを「家」として他人に販売する事も可能ではないかと思っています。移動が出来るので、その土地からトラックで運べばOK。今までは、一度建てた家を誰かに売り渡すためには、売られる側の人が家が建っている場所に来なければいけませんでしたが、エアロハウスなら好きな場所に土地を買い、家は中古で建てる…という事も可能です。


ただ、
立て替えはもちろん施工費がかかりますし、何より家を建てる費用のほとんどは土地代だと思うので色々とハードルはあるかもしれませんが、例えば土地だけ賃貸とか、場所にこだわらずに放浪しながら暮らしたい。しかもある程度のクオリティのある家に住みたい。というような人が一定数集まれば、もしかしたら新しいライフスタイルが生まれるかもしれません。


あとは、エアロハウスが面白いと感じたもう一つの要因は、
個人的な経験として、最近母方の実家が引っ越しに伴い取り壊しになって、今まで家があったところが更地になったんですね。
その時、子供の頃からよく遊びに行っていた家がガラっとなくなってしまうのは、今まで積み上げてきたものをすべてゴソッとなくしてしまうな…と、感覚的にとても寂しくなりました。取り壊される時、自分の感情が家に乗り移ったというか、消費材としてではなく自分の人生の一部が壊されるような感覚を受けたというか…
家が移設可能であれば、家を取り壊す以外の選択肢があったかもしれません。


自分は建築に詳しくないのであまり詳細な事はわかっていないかもしれませんが、
個人的に、家を別の視点から眺める事が出来たとても面白いモノだと感じました。
まだ実物を見た事ないので、家の建物としてのクオリティはもっと知りたいところです。
もし、どなたか住んでいたら是非遊びに行かせてください。



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